境界編

未然に防ぎたい境界紛争

知人が境界紛争で険悪な状況に陥っています。
どのように対処しておけば、こうした問題を未然に防ぐことができるでしょうか。
土地所有権がある限り、境界紛争はなくならないでしょう。
紛争を予防するには、正確な境界を把握、維持することが必要です。
宅地は山林、農地より地価が高い上、土地が密集しているため、日常生活に影響を受け、利害関係が生じ扮そうが起きやすいものです。

山林、原野は沢、尾根、樹木など自然的特徴で判別しますが、自然の変化により安定しません。
農地については、田はあぜなどで区画が分かりますが、畑は地形的特徴に乏しく、注意が必要です。
隣接者との境界を確認の上で測量図を作り、境界線に永続性のある境界杭を設置することが必要です。
土地所有者が遠方で、土地を放置したため問題が発生する例もあり、日常管理が必要です。
土地家屋調査士が作成した測量図に隣接者の署名、押印があれば客観的証拠として紛争を防ぐ大きな効果があります。